不動産投資の失敗談というと、「知識不足」「勢いで始めた結果」という話をよく見かけます。
しかし、この記事で扱う失敗は、それとは少し性質が異なります。
私は2022年に不動産投資を始め、
リフォーム業者の自己破産によって約500万円の損害を被りました。
書籍を読み、大家の会にも参加し、複数の業者から見積もりを取ったうえでの出来事でした。
そのため、これは単なる勉強不足では説明できない失敗です。
この記事では、次の点を整理します。
- なぜ当時は「正しい判断」に見えてしまったのか
- どこで判断を誤ったのか
- 同じ構造の失敗を避けるための回避策
前提|私は特別に油断していたわけではない
一般的な失敗談では「勢い」や「無知」が原因として語られがちですが、
当時の私は次のような準備をしていました。
- 不動産投資関連の書籍を複数冊読む
- 大家の会に所属し、情報収集を行う
- 複数のリフォーム業者から見積もりを取る
それでも結果的に、大きな損失を被りました。
この失敗の本質は、知識量ではなく「判断の構造」にありました。
判断ミス①|「安さ」ではなく“申し訳なさ”で選んでしまった
業者を決めた最大の理由は、価格そのものではありませんでした。
他社では300万円以上と言われる中、
その業者は「200万円で引き受けます」と言いました。
その瞬間、私の中で
「この条件で引き受けてくれるなら、こちらも応えなければいけない」
という心理が生まれていました。
結果として、私は相手を
ビジネスの相手ではなく、“応援すべき人物”として見てしまったのです。
判断ミス②|「人柄」と「業者の健全性」を混同した
誠実そう、話しやすい、地元が同じ。
これらは人としての印象であって、
業者としての健全性を保証するものではありません。
私は人柄を信用するあまり、
- 施工実績
- 資金力
- 経営の持続性
といった本質的な確認を後回しにしてしまいました。
結果として、資金繰りが詰まった段階で業者は破綻し、
私の支払った代金は債権免責となりました。
判断ミス③|追加請求を「よくある話」だと受け入れてしまった
今振り返れば、明確な危険信号は最初からありました。
- 頻繁な前払い要求
- 理由は毎回「今すぐ必要」
- 金額や内訳が曖昧なまま進む
それでも私は、
「安くやってもらっている以上、仕方がない」
と、自分の中で正当化してしまっていました。
当時は普通に見えた、危険なサイン
当時の私は、次の状況を「よくある交渉」だと捉えていました。
- 業者から先に資金繰りの話が出る
- 前払いが常態化している
- 工程や進捗が曖昧なまま進む
- 第三者(管理会社・専門家)が介在しない
しかし今なら、これらはすべて
損失に直結する構造的リスクだと分かります。
回避策|同じ失敗を避けるためにできること
現在の私が同じ状況に置かれたら、最低限次の点を守ります。
- 支払いは必ず工程ごとに連動させる
- 追加工事は書面・写真で記録を残す
- 個人業者は最初からリスク前提で判断する
- 違和感が出た時点で第三者に相談する
重要なのは、
完璧なチェックリストを作ることではありません。
「ここを越えたら止まる」という基準を、事前に決めておくことです。
この失敗談から得られる本当の価値
この経験で最も大きかった学びは、
投資で一番難しいのは「始める判断」ではなく、「止める判断」
だということです。
もっと早く止めていれば、
損失は数十万円で済んでいた可能性もありました。
だからこそ、この失敗談は恐怖話ではなく、
撤退判断を早めるための教材だと考えています。
まとめ|同じ構造にハマらないために
この失敗は、無知な人だけが陥るものではありません。
むしろ、真面目で慎重な人ほど、
同じ判断をしてしまう可能性があります。
この記事が、あなたの判断を一段早める材料になれば、
500万円を失った経験にも意味があったと思っています。
▶ 実体験の詳細(時系列・全経緯)はこちら
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