追加工事トラブルは契約後ではなく「質問不足」から始まります。
この記事では、別途・変更工事を書面で縛る質問テンプレをまとめました。
追加工事(別途・変更)を防ぐ最低ラインはこの3つ。
①事前見積 → ②書面承認 → ③着手(金額・範囲・工期の明示つき)
これを“文章で残す”だけで、後出し請求はほぼ止まります。
今困ってるのはどれ?(該当へ)
- 契約全体を整えたい → 7ステップ+STEP0
- 口頭トラブルを止めたい → 打ち合わせ議事録テンプレ
- 支払い(前払い/中間金/最終金)が不安 → 工程連動払いテンプレ
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この記事の内容
リフォームでよくあるトラブルのひとつが、「それは別途です」問題です。
見積や契約の段階では聞いていなかったのに、工事が始まってから突然、
- 「それは別料金になります」
- 「想定外なので追加です」
- 「解体してみないと分からなかった」
こう言われて、断れずに支払ってしまうケースが非常に多いです。
でも実は、これは契約前・着工前の質問と文章化でほぼ防げます。
なぜ「別途」「変更」でトラブルになるのか
問題の本質は、「別途」や「変更」が悪いことではありません。
- 別途になる条件が決まっていない
- 金額の目安・上限が決まっていない
- 承認ルールがない(口頭OKになっている)
- 工期への影響が共有されない
つまりルール不在のまま工事が進むことが最大のリスクです。
「別途・変更」はゼロにできなくても、
条件・上限・承認手順を文章で縛ればトラブルにはならない。
まず理解しておくべき「追加工事」が発生する典型パターン
- 解体後に腐食・劣化・雨漏りが見つかる
- 配管・電気が想定と違う位置にある
- 既存建物の図面が正確でない
- 施主側の仕様変更(グレード変更など)
- 行政・管理規約対応が追加で必要になる
これ自体は珍しくありません。
だからこそ「起きたときの処理ルール」を先に決めておく必要があります。
【最重要】追加工事を防ぐ3原則(絶対ルール)
- 事前見積が必須
- 書面で承認してから着手
- 金額・範囲・工期を明示
これが守られていないと、
「言った」「聞いてない」「そんなつもりじゃなかった」が必ず起きます。
実務メモ:口頭で「じゃあやっといて」→あとで請求、が一番多い。
“断るため”じゃなく、“確認して事故らないため”に文章化する。
【基本テンプレ】別途・変更を確認する質問文(最初に送る)
コピペOK(メール/LINE)
「念のため確認させてください。
今回の工事について、別途費用や追加工事が発生する条件を事前に整理したいです。
① どのような場合に別途になりますか?(具体例も)
② 金額の目安・上限はありますか?
③ 発生した場合は、事前見積→書面承認→着手の流れで進みますか?
④ 工期への影響がある場合は、着手前に共有いただけますか?
認識を合わせたいので、文章で教えてください。」
【ケース別】そのまま使える質問テンプレ
①「解体してみないと分からない」と言われたとき
「解体後に追加が出る可能性がある点は理解しています。
追加が出た場合に備えて、以下を文章で整理いただけますか?
・どんなケースで追加になるか(例:腐食/配管位置/雨漏り等)
・金額の目安(上限)
・対応案が複数ある場合の選択肢(A案/B案など)
・事前見積→書面承認→着手の手順
・工期への影響(延長見込み)」
②「これは別途になります」と言われたとき(発生時の詰め方)
「こちらは別途とのことですが、確認のため書面でお願いします。
① 作業内容の詳細(場所・数量・方法)
② 金額(内訳:材料/施工/処分/諸経費)
③ 工期への影響(何日延長/完了予定日)
④ 写真(該当箇所の全体・アップ)や根拠
いただいた内容を確認してから可否を判断したいです。」
③ 口頭で進めようとされたとき(止める)
「念のため記録に残したいので、今のお話を文章でまとめていただけますか?
見積と内容を確認してから進めたいです。」
④ 「今すぐ決めないと間に合わない」と急かされたとき
「急ぎの事情は理解しました。
ただ、後でトラブルになるのを避けたいので、内容・金額・工期影響を文章でいただき、確認してから判断します。
先に進める場合も、書面合意後の着手でお願いします。」
【実務強化】承認ルール・上限・責任者を“先に決める”
追加工事で一番揉めるのは、実は「金額」よりも承認の境界です。
ここを決めると、現場の暴走が止まります。
コピペOK(承認ルールの明文化)
「追加・変更が発生した場合のルールを先に決めたいです。
① 追加は事前見積→書面承認→着手が前提
② 見積には金額・範囲・工期影響を必ず記載
③ 承認者は(私/家族等)で、承認の返信があるまで着手しない
④ 追加の上限は、1回あたり〇円/累計〇円(超える場合は再協議)
⑤ 追加理由の根拠(写真・状況)を添付
上記で進めたいので、相違なければ『了解です』と返信ください。」
👉 追加・変更のやり取りは議事録1通で強くなる:
打ち合わせ議事録テンプレ(言った言わない防止)
【断る/保留】追加工事を止める文面(角を立てない)
① いったん保留して確認したい(最優先で使う)
「ありがとうございます。内容は理解しました。
ただ、金額と範囲を整理してから判断したいので、見積(内訳)と工期影響を文章でいただけますか?
こちらで確認後に可否をご連絡します。
それまでは着手はお待ちください。」
② 金額が高いので代替案を出してほしい(交渉カード)
「追加の必要性は理解しました。
予算の都合があるので、代替案(A案/B案)と金額差を提示いただけますか?
比較して判断したいです。」
③ 今回は見送る(断る)
「ご提案ありがとうございます。今回は予算と優先順位の都合で、追加工事は見送ります。
契約内の範囲で進めてください。相違があれば教えてください。」
【重要】必ず入れておきたい一文(防御力UP)
「書面で合意していない追加工事については、費用が発生しないものとします。」
これがあるだけで、後出し請求をかなり防げます。
よくあるNG対応(やってはいけない)
- 「まあいいか」と口頭でOKしてしまう
- 金額を聞かずに進行を許す
- LINEでスタンプだけ返す(承認内容が残らない)
- 後でまとめて精算すればいいと思う
これらはすべて、トラブルの種になります。
まとめ|「別途」は質問でコントロールできる
- 別途・変更は珍しくない(ゼロにはしにくい)
- 問題は「ルールがないこと」
- 条件・上限・承認手順を文章で縛れば事故らない
感情ではなく、文章とルールで守る。
それがリフォームトラブルを防ぐ一番の近道です。
追加工事が出ると「支払い」でも揉めやすい
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打ち合わせ議事録テンプレ(言った言わない防止)
よくある質問(FAQ)
Q1. リフォームの追加工事トラブルはなぜ起きるのですか?
別途・変更の条件や金額、承認ルールが事前に決まっていないまま工事が進むことが主な原因です。
Q2. 「別途になります」と言われたときはどう対応すればいいですか?
作業内容・金額(内訳)・工期への影響・根拠(写真など)を文章で出してもらい、確認後に判断してください。
事前見積→書面承認→着手が基本です。
Q3. 追加工事を防ぐために最低限決めるべきことは?
事前見積、書面承認、金額・範囲・工期の明示の3点です。可能なら「上限」と「承認者」も決めると強いです。
Q4. 口頭で了承してしまった場合はどうなりますか?
言った・言わないの争いになりやすく、施主側が不利になります。できるだけ文章で残してください。
Q5. 追加工事を断っても問題ありませんか?
問題ありません。内容と金額を確認して判断するのは正当な対応です。代替案の提示を求めて比較して決めるのも有効です。
※本文のFAQを修正した場合は、下のFAQ構造化データ(JSON-LD)も同じ内容に更新してください。
